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思う、書く

写真は、六本木稽古場に置いてあるこの作品はちょうど3年前のもの。

個展に向けて、何がしたいのか、出来るのか、
どんな言葉で、どんな風に書きたいのか

書く時間以上に、考える時間が多くなってきた。

そんなときにふとこの言葉がヒントをくれたような気がした。

 一樹春風有両般  いちじゅのしんぷう りょうはんあり
 
 南枝向暖北枝寒  なんしはだんにむかい ほくしはかん

一本の木といっても、表もあれば裏もある。
上もあれば下もある。
「一」という言葉は平等のようで、
実はその中にも差別がある。

春風は一本の木に平等に吹くと思われるが、
しかしよく見ると「両般」。
すなわち二つの違った働きをする。

南側の枝は暖かいので蕾をも大きく膨らみ、
北側の枝は反対に蕾が固い。
そういう意味で、一つのものの中にも両面があることを、
感じ取らなければならない。

平等の中に差別があり、差別の中に平等がある。
何事も通りいっぺんに「これはこうだ。あれはこうだ」と決めてかかると、
非常に狭い世界で、窮屈な生き方しか出来なくなってしまう。
一本の梅の木でも、南と北では違った育ち方をする。
そのように物事にはいろいろな面があることを
きちんと見てとる眼を常々養っておこう。

そんな言葉です。

書道 作品

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