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根津の筆や

今日は、朝稽古を終えて根津の日本画材屋に行ってきた。

店内は色とりどりの画材。

はっきりとした色彩はとても新鮮。

金泥の作り方を教えてもらった。

同じ通りに老舗の筆屋がある。

寄る予定ではなかったが、

店の前を通ったら、店番のおじさんと目が合った。

吸い寄せられるように入った。

怖そうなおじさんだったが、筆のことをきいてみると、気さくな職人さん。

しばらく立ち話をしたあと、おじさんは自慢げに

奥から店頭に出さない一本の羊毛筆を持ってきてくれた。

それは、筆管は黄色に焼けていて、いかにも年代物。

「触ってみろ」

とおじさん。

それはもう、今までにない毛筆のものだった。

空気のように軽く、天然の毛の白さ。一目惚れした。

「この感覚を覚えておくといい」

おじさんはそう言った。

この筆で書いてみたい、と思った。

さらに話を深めていたら、二時間経っていた。

いいものに触れさせてくれたおじさんの心意気に感謝して、

また来ますと言って、店を出た。

一目惚れした美しい筆は、店に置いたまま。

いつか迎えにいけるように頑張ろう。

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