書家・書道|鈴木猛利 道具

Seal

書は何もない紙の上に文字を一画一画付け足していくが、篆刻は平らな石の表面を削っていく。
石に文字を刻むということは、紙に書くことより記録として残す力が強いであろう。
同じようで全く異質なもの。
名前を石に刻み、押印することは私が書いた、私が見た、私が所有した、証拠となる。
それは生きた証。
古から印泥が赤いのはその故か。